朝からあやしい気配があった。窓をあけて、部屋に風を通し。まだ大丈夫、、、とごまかしながら動いていたが。昼前には、決定的になる。
暑くて、重くて、酸素が薄い。
べたべたとまとわりつく空気で、皮膚呼吸ができない。足りない酸素をたべるために、はくはくと口をうごかす。
クーラーさん。。今年初めての出番を迎えた今日。。なぜにねむったままなのか。。。
そうじをしたら電源入れとこう、、とあなたに誓ったのは、いつだったか。
今日という日に。
そうじとかおいといて、とりあえず動いてほしかった…。電気屋さんに連絡、、か…。
すべてをあきらめて、うごうごと横になる。
水分を多分にふくんだ空気が、物理的に重い。重力が当社比1.5倍。囚われのガリバーのごとく床に縫い付けられる。首振り君はせわしなく働き続けている。が、たぶんこれが、焼け石に水。
うちあげられた人魚だって、もうちょっとぴちぴちできるよな。陸に打ち上げられてとろけていく深海魚、か。。ひょっとしたらもう逝っちゃってるのかも。。。
ぼんやりとしたあたまは、どんどん現実から離れていく。
とろとろ、と。うつらうつら、と。こくりこくり、と。
そうして、ついには、ぐっすりと。
長すぎるだろうお昼寝から覚めたころ、もうすっかり日も暮れて。
重力OK,肺も正常。ナメクジ風呂に入ってきましたべとべとな肌を水で流し、皮膚呼吸も復活。
とけた日曜日に、身体ごと夏をおもいだした。