あなたのしもべ 

毎日、ではないけれども。わりと頻繁に感謝したくなる発明品、カレー。

インドだ英国だ海軍だ給食だ、、、とかいわない、カレーさん。これほどに懐深いひとをほかに知らない。

少し残ってしまった味噌汁も味付けが気に食わない煮物も少し焦げた炒め物も、すべてを受け入れてまとめ上げ、そのうえまちがいなしで、食べられる。

あ、家名を忘れてた。カレー・ルゥさん、あなたのおかげでうちの冷蔵庫はかろうじて秩序を保っている。

というわけで、今日の夜ごはんカレーの、作り方を紹介。

まずは、この一週間くらいで残っている、おかずたち。

甘すぎたすき焼き風何か(豚肉、ネギ、ピーマン、豆腐、大根)。作りすぎてそろそろ何とかしたい、なんとなくラタトゥイユ(トマト、ズッキーニ、ニンジン、玉ねぎ、鶏肉)。飽きてきた味噌汁(生姜、大根、大葉)。

この子たちをすべてミキサーに入れて、ぐいーんぐいーん、からの、鍋にとぽとぽ。カレールーをふたかけほど入れて、弱火でコトコト。くつくつがはじまったら、カレー粉とデスソースをいれて、もう一回くつくつ。はい、出来上がり。

混ぜながらやるなら、中火でもOK。おすすめポイントは、そう、ミキサー。闇鍋状態の食材でも、なにが何だかすっかり不明、な状況にしてしまうと。みなさん、協調性を発揮する。さらに、もうすでに一回お料理として成立しているわけで。なま、とかはないはず(腐敗はあるかもしれないので、気をつけましょう)で、時短でできるところにも、らくらくポイントつけちゃっていいと思う。

和も洋もたぶん中華も、カレー・ルゥの前ではひざをつく。すべてが「おいしいカレー」と括られる。そう、カレー氏は、懐深いだけでなく、すべてを自分色に染めてしまうというおそろしい技をもつ。

3次元では存在自体が罪になりそうな、カレー・ルゥ。

当然のこと、今回の難題もちょっと本格的なキーマカレー風できれいに解決。

真実はいつもひとつで、じっちゃんになりかけたとしても。たぶん私は、あなたのしもべ。