でっかい、ぞ。

ハチ公。

国立科学博物館に剥製が渋谷駅前は銅像。帰ってこない飼い主を待ち続けた、忠犬。

小さい白い日本犬が駅を見つめて。暑い日も寒い日も。じーっと待ってる。

くうぅん。。。

と、在りし日を脳内勝手に再生。

ハチ公と初めて出会ったのは、渋谷の銅像さん。西郷さんだって(上野在住)、坂本さんだって(桂浜在住)、伊達さんだって(青葉山在住)、大仏さんだって(奈良・鎌倉などに在住)、ご本人よりはおそらくは大きいであろうし。小さい白い日本犬、のイメージを損なうものではなかったのですが。

国立科学博物館の剥製さん、、でかい、な。。。あら、秋田犬。。

知っている人には、何をいまさら、、な話でしょうが。柴犬サイズの雑種かな、、くらいの気持ちでいたものだから。

いやでも、ね。秋田犬が、駅前で、ひとり(飼い主なく)で、座っていたのであれば。いや、お迎えに行く途中でも。ちょっとした騒ぎにならなかったんだろうか。。うわっ、こわっ、的な。

それとも、その時代には。顔見知りのハチ公なら大丈夫とか、首輪さえしていれば大丈夫とか。人類、飼い犬みな兄弟な世界だった、のか。。。

まあ、少なくともハチ公は。分別あるよいこ、だったのであろうけれども。

ちょっと折れた耳も、哀しみをたたえた瞳も、背中に抱えたストーリーも。時代に、日本に愛されるわな、、そも、秋田犬って。日本犬の中でも、とびぬけて温厚なのかもしれない。

くらべてもしかたがないけれど。うちにいる日本犬の柴さんは。

思慮深い顔でやんちゃなことをして、哀しみをたたえた瞳で次のチャンスを狙い、全身で謝罪しながらやり遂げる、頑固なヤツ、だものだから。

ちょこっと疑ってしまうのです。。

ほんとうに、、みたまんま、、待ってたの、、と。

メインはもちろんお迎えとしても。会いたい人(犬)が近くにいた、とか。日課のお散歩をやめられなかった、とか。彼が渋谷へ通う理由ーその他ーを脳内(勝手に)補完にはしりだす。いやまったくもって、ぬれぎぬなのだけれども。

渋谷のハチ公さんは、今。誰かを待つ人たちとともに、在り。国立科学博物館のハチ公さんは。飼い主さまと一緒に歩いた姿で、在る。

よい人(犬)生であったことを。飼い主さまとどこかで再会できたことを。

心から、信じてます。

渋谷のひと