かわらと鬼と白い月

高いところでは、視点が変わる。すごく高い場所から地上を見下ろすと、頭の中でム〇カ大佐が高笑いをはじめるとしても、そこまでいかなくてもいいのだ。遠くまで見通せる場所は、息をするのがしんどいときにちょうどよく、世界が広がっていく。

世界が少し息苦しくなると。坂をのぼって、階段を上がって、ぜいぜいまではいかないけど、はあはあするくらい。そんなところで、ちょっと顔をあげて。まあ、その日の体力指数にあわせていくんだけれども。

その日の身体は、ちょっとだけ重かった。すでにぜいぜいしているけれど、見通すにはまだ、たりない。ひと息ついて、もうすこし、、、と思ったら。

目の前に、鬼滅の瓦。。

このおうちの人。もちろん、そんなつもりはないでしょう、が、しかし。一度張られたレッテルって、かなりしっかりはがせない。うん、こんなところに鬼滅のかわら、、鬼滅のかわら。。。

ふっ、と。ふふっと。息が抜けた。うん、もういいね。

坂をのぼるのは、ここまでで。

鬼滅のかわら、、って、スマホでパチリ。まだ口のなかに残ってる、ふふっ、とを、ふふっと転がして。ふふ、ふふふん、ふんふんふん。。のんびり、ぽてぽて、くだっていく。ぽてぽてぽてぽて、歩いていく。肩をまわして、ついでに、首もまわし、て。

白い月が、そこにある。あらそう、ね。月も、ある。

重たかった身体から、なんかいろんな空気が抜けて。

そのまま、ずっと、歩いていける。。そんな気持ちになったけど。

けどもね、もう、どこかには、いかない。

おうちに帰る。そうしてベランダに椅子をだして。ヒトんちの屋根の鑑賞会を。ひさびさにコーヒーをきっちり淹れるさ。白い月が、あるうちに。

鬼滅、、、