秋の夜長に米粉構想

古くなっているだろう米粉をいただいた。出自は不明でもう捨てる、捨てるならください、でうちに来た。ちょっと前まで、小麦粉が高いから米粉にしようそうしよう、という程度の情熱で、自宅の米を米粉にするぞチャレンジをくりかえし、うちにあるちゃっちいミルサーでは無理、という決着をみていた。

よくよくわが身を振り返ると、小麦粉料理なんてほとんどしないのに、なんでチャレンジを始めたのか、今となっては記憶のかなた。とはいえ、せっかくのご縁である。小麦粉代わりに米粉を使ってみたい。めったにつくることはないが、おそらくは失敗することがほとんどないと思われるクッキーに挑戦し、、、、、見事に失敗した。

ざりざりとはいわないけれど、つぶつぶが口に残る。さくさくでもほろほろでもなくぼろざり、、ってな食感と砂糖味の何か。食べきった自分を褒めてあげたい出来だった。

たぶん、おそらく、ひょっとして。小麦粉の代わりにするには、少しあらびきなのかもしれない、この米粉。うちでやってたチャレンジ米の粉よりはうんときめ細かく見えるけれども。お前の腕が悪いんや、といわれれば、まあそれもそれなんだけれども。もう一度クッキーを作る、、となると、正直材料がもったいない気もするし、、と考えること、30秒。

米粉なら、和菓子にすればよいのでは。

何も小麦粉の身代わりにすることもない。和菓子も十分に守備範囲(食べるほう)。家で作ったことはないけれど、今はクック〇ッドをはじめとして、いろんなレシピをひろってこれるのだ。簡単米粉クッキーのレシピがあるなら、簡単和菓子のレシピもあろう。

米粉 簡単 和菓子 レシピ」でおすすめされたのが、ういろう。なかでも名古屋のういろうは米粉で作るらしい。材料もシンプル。米粉、さとう、水、塩だけ。本格的なのは米粉も数種類を混ぜ、さとうにもこだわるようだけれども、簡単、を大切にしたい。

もっちりとしたういろう、もう少し甘くなければもっと食べられるのに。。と常日頃、懸想していたことを思い出す。もちもちしていてほんのり甘い、を餅菓子には求める。たとえば、赤福なら、あんこをはがしてたべたい派。ひとりで食べるときは、必ずはがす。白いもち肌をすっかり暴いちゃう、外道といわれてもそれはそれ、人の好みはたいていが身勝手なもので。

自分で作れば、好みの甘さ。混ぜて蒸すだけの簡単調理。レシピより2割くらい砂糖を引いてみる。蒸し時間短縮のため、先に混ぜながら火を通し、もったりしたところでラップに落として成形し、蒸し器で25分(本当なら50分)。冷ましたら、出来上がり。

ういろうのつるんとしたもっちり感は旅に出ているが、もちもちしていて甘さ控えめ、、ああ、これは三色団子に似ている。名古屋のういろう、って銘打てば、おそらく金のしゃちほこ持った尾張の方々にたたき出されるが、三色団子目指してたんです、といえば、丸くしたほうがいいよ、団子なら、、くらいの注意で許される気がする。時間がたって固くなるようなら、焼いて食べるのもよさそうな、ういろう(暫定)。次はもうちょっと甘さを控えて、それからどうしてくれようか。。。

構想はかどる餅菓子と。秋の夜長のお楽しみ。