わいるどらいふ

公園のベンチがにぎわう季節。おにぎりを食べながらぼやんとランチタイムを満喫していたときのこと。目の前に広がるのは、楽しく遊ぶ子供たち、、ではなくて、おそらくの建設予定地。背中に公園のざわめきをしょって、これから何が建つのかねえ、、なんてむき出しの地面とその向こうの神社の樹を見るともなしにながめる、至福のまったりタイム。

カラスが一羽、小鳥(スズメより大きいけれども、たぶんハトほどは大きくない)を空中でキャッチ。そのまま、地面に降り立ち鳥を足で抑えて、羽をくちばしでむしっている、、ような。ともかくカラスの周りに、ふわふわと鳥の羽が舞い、ぴちぴちと陸に上がった魚のようにカラスの足の下で跳ねる。と、もう一羽カラスがやってきて、少し離れたところで見守っていて。二羽で連れだって飛び上がったカラスの爪にはしっかりと小鳥(もう動かない)が掴まれており、そのまんま神社の樹の中に消えた。

ひえっ、、と声をあげて、突然に立ち上がる、、ってた、わたし。立ったまんまで、暫し茫然。BGMのざわめきもしばらくは遮断して、カラスに夢中になってました、、けれども。ひとりでかなりの不審な行動、、やん。。と我にかえると、とりあえずベンチに腰をおろす。こんなに身近なワイルドライフ、気が付いた人がほかにもいたのか、どうか。後ろを振り返る勇気はないので、カラスが消えた樹を見上げていると。はらはらと鳥の羽が、樹のかなり上のほうから落ちてくる。。夢じゃなかった、ワイルドライフ

こういうときのおひとりさまなオバチャンは、いったいどうやって、心をおさめてるんでしょう、、ねえ。。いまの見た、、ぴちぴちしてっから魚かと思ったわ、、なわけあるかい。。ってな脳内やり取りを繰り広げつつ、おむすびを持ち直す。

カラスって、ごみあさってるだけでは、ないのか。。わりと街のカラスは、野生の本能をごみ収集一択で機能させてる、、てなこと思ってた、、ごめんよ、カラス。。

てなことがあったのが、数日前。そのあと、その公園に小さな鳥の羽が落ちてるのを見つけるようになって。踏みつけないように下を気にしながら、歩く。ちょっとだけ、ご冥福を祈ったりも、している。

手を洗いに行くたびに、ちょい気になる
名前は知らないけれども、かなり上品なお方、とお見受けしております。