からあげくんは俗世のたべもの

久しぶりに外の空気を吸う。すう。すう。

ちょっと蒸し暑いうえに、特に美味しくもない。窓開けてたから、それほどの感動はないな。。。と何日ぶりかの、外出。熱も下がった、薬も飲み切った、のどはまだちと痛いが咳は収まった。エチケットとしてマスクはつけた。

ジャンクフード、希望。

おかゆとゼリードリンクともも缶しか食べてない身体が求めている。健康志向とは無縁な食事をしろ、と。ピザ、ハンバーガー、いや牛丼なんかもいいかもしれない。吐いてもいい、くだしてもいい。味濃いやつ、身体に悪そうなやつ、胃に重たいやつ。ふらふらと家の近所を徘徊して。これも、あれも、それも、どれも。。。ちょっと、ちがうのは、なんで。。

実際にお店でみると、そのボリュームに、目が。むりむりむりむり、、、って拒否ってくる。ピザ1枚、たしかにむり。ハンバーガー1個、だけ買うのは、少しハードル高い、とはいえセットは、、、いらないかな。。牛丼、、、ミニはないのか、ないよな。って、何みても、少し、ずれる。つまり、決定打が、ないんだよ。。

持って帰って食べるんだから、少しくらい大きくても、っていうことはわかってるんだけど。残りはまた今度食べればいいんでない、とも思うのだけれども。

たぶん、胃が。小さく小さくなってんだろうなあ、、ま、それはわかるけど。絶対食べれないサイズの食事を持ち帰ることを、よし、としないのだ。何かが。

で、結局のところ、たどりついたのが、からあげくん。

日和った、というか、なんというか。ちょうどいい量、ちょうどいい味、ちょうどいいジャンク度。ちょっと俗世から離れていると、こんなところで、守りに入るんだよ、戦えなくなるんだよ、、、ちぇ。。。といいながら、からあげくんを手に取って。実際に手に取りたくなったのは、からあげくんだけなんだから、しょうがない。。

もうちょっと、もうちょっと、俗世になれたら。ピザの1枚や2枚、なんてことないんだからねっ、、ってどっかのツンデレみたいになってるけど。。それはそれで、別の意味で問題が大きいような気もするけれども。

食べてみて、納得。うん、やっぱり、俗世の入り口にはからあげくん。身体がジャンクを求める病み上がりには、ちょうどいい。からあげでなくて、からあげくん。いい感じにいろんな方面の欲が落ち着いた気がする。たぶんこれが、からあげくんの実力。