カラスとハンガーとわたしと

洗濯物が落ちていて、ハンガーが無くなっている。

ハンガーは洗濯ロープの穴に通していたので、かなりの風でも飛んでいかない。今までのことでいえば、洗濯物が飛んでったことはあっても、ハンガーが飛んでったことはなかったのだ。。しばし周りを探索、、するも、影もなく。かげもなく、、、って、ほかの洗濯物もハンガーも全部、何事もなくそこにいる、、んじゃないかい。。。何で1本だけ無くなるよ。。。

うわー、、あいつ、やん。。

帰り道、家のすぐそばで。ハンガー持ってるヤツに、出逢っていた。口にくわえて、ひょんひょん横に飛んでから、しゅわっと飛び立った、ヤツに。巣材かな、そろそろそんな季節か、、頑張れよ、、なんて場合じゃあ、なかった。うちのか、あれはうちのか、うちのはんがーだったのか。。。

カラスがくわえていたのが、針金ハンガーであることは認識していたけれども。色もたぶん一緒だったけれども。実際のところ、うちのハンガーかどうかなんて、わからんし、そのままなんとなくエール送ってたまぬけは、だれだよ。。わたしだよ。。

ついこの間も、ほかの家のベランダでハンガー銜えたカラスがいた。ああ、ハンガーしまい忘れたのかなあ、カラスに持ってかれちゃうよ、、なんて見てたけれども。まさか、洗濯物を落とした上に(冤罪の可能性50%)、洗濯ひもからハンガー抜き取って(冤罪の可能性10%)まで、持ってくのか。。そこまでハンガーが欲しい、なら。

100均で、買ってこい。10本100円のお得仕様、や。

とはいえ、ヤツに買い物は無理だ。手袋を買いに行ける子ぎつねさんほどのポテンシャルはないだろう、たぶん。

よそのハンガーだったら、子育てに備えてんのね、、なんて優しい気持ちで見守ろう、ってな気もちになれる。でも、うちの子は、ダメだろう、、となるのは、私が狭量なだけではなく。ちょっとお高めの服に泥を塗った(というか、ついた。もっというなら、ベランダ掃除を全くしていなかった、せいともいえなくはない、かもしれない。)恨みは、それがたとえ逆恨みだったとしても、おっきいぞ。。。

服は滑って落ちちゃった、という可能性もあり。その上に、そもそもうちのハンガーを確かに抜いてったのかも、わかんないのだけれども。カラス、、と思うと、なんというかひざが抜けるような脱力感。。。してやられた、ってはこんな気持ち、かもしれんけど。

カラスはほんとにアタマが良いし、わたしってばほんとに、、、