痛くてうれしい、お買い物

ブックオフのサイトで、ここんとこドはまり中の縄文、ではないけれど、関連してるよね、ってな「先史の世界」って本をみつけて、ポチる。世界の大遺跡というシリーズものらしく、インドのなんとか、もお安かったけれども、そして性癖に刺さるけれども、とりあえずは、1冊だけ。お店にとりにいけば、送料は無料だし、なんならクーポンも使えて、20円。気に入ったら、同様のクーポン配布を待ってシリーズをそろえれば、良いだろう、ってな目論見である(そしてそれは、とても正しい決断だった)。

本が届いたよ、ってなお知らせを受け取って、ちょいとうかれてた勢いで、話題にしてみた。当然に、みなさんオトナである。まったく興味がなくても、じつはドン引いてたとしても、むちゃくちゃお得だね(定価は5,000円オーバー)、良く見つけたねなどと、盛り上がってくれる。根っこが関西の人にとっては、最大級の賛辞である(あくまで私見)。さらにうきあがり、帰り支度をぱたぱた整えて、ブックオフへふわふわと直行、である。

ところが、ブックオフでは、なかなか本がでてこない。スマホに届いたメールを何度も確認する店員さん。あるべき場所に、わたしの本が、ないらしい。乗り継ぎ駅の近くにあるお店なので、別にいい、っちゃいいのだけれども。なんて、出直しを決意しかけたころに。お待たせしました、で出てきた、小包。

あれ。

でかい。

新書、とはいかなくても、せいぜい写真集サイズだと思っていたのだけれども。どうみても、図鑑、はあるよね、その小包。そしてそのサイズが、店員さんを惑わせた原因でもあって。そう、大きすぎて、通常の棚に置けずに床に平積みされていたのだ。どっこいしょとレジカウンターに載せられた本の代金、20円、を支払って、受け取る。も、片手では持てない重量級。とりあえず抱え込んで、その場を離れる。

その日は(も)、肩に掛けれるバックとトートバックはほぼ満員。そもそもどちらのバックにも、収まるサイズの本ではない。さらに言えば、かばん二つを持った状況では、抱え込んで歩くのにも不向きな、サイズと重量。というわけで、持っててよかったエコバックに入れて肩にかける。と、重い、に加えて、痛い。しかしながら、この痛みは20円が与える痛みである、となると。お得やろ、とぷかぷかうかれてしまうのは、関西の人のカナシイ性である(あくまで私見)。付け加えるならば。あのとき、インドの何とか、もポチらなかったのは、先見の明、ってやつだろう、たぶん。

家に帰って、厳重包装をとっぱらう。でかさに恥じない、充実っぷりの「先史の世界」。ケース付きで、正真正銘の、ざ・図鑑。見ごたえ、充分。重さの分だけの迫力がある。世界中の、縄文同時代、を満喫できるだろう、1冊。しつこく主張、これでたったの、20円。にじゅうえん。

今年イチの良いお買い物、でまちがいない。けれど、さらに上を目指したい、のは。関西の人の、いわば業、であろう(あくまで私見←しつこい)。

シリーズを追加したいところ、ではあるけれども。
置き場の確保が、むずかしい・・・。