旅はくるしい、胃袋が

日帰り小旅行。風景に惹かれたり、名所名跡を目指したり。何かしら目的があることが多い。

そして、目的地に向かうもしくは周辺での食べ歩き、さらには名物とか人気とか話題とかついたお店を春の蝶のようにひらひらとチェック。なんなら、疲れた足を休めるとかいう名目でしっかりと堪能し、「おなかいっぱいだね」といいながら、もぐもぐしている。というのが、旅の醍醐味。

しかし、これ。おなかいっぱいをこえると、おなかが苦しくなって、身体を曲げるのがつらくなり、それから身体を曲げないと歩けなくなり、歩くよりも座りたくなり、座っているのもつらいから横になりたい…となる。

貴重な時間を寝転がって過ごすことは、できない。でも、うごけない。いくらかき捨てる旅の恥とはいえ、街かど寝転ぶことはできず、哀しみのポーズでへたり込むことになる。

そこまで食うな、という意見は、ごもっとも。

しかしながら、旅の出会いは一期一会。食べ物のもっとも美味しい時間はかなり短いのです。

という言うわけで、ご提案。食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べることができる上に、時間も目いっぱい使ってたくさんの思い出も持ち帰ることができる。これからの旅の必需品になるはずの、

携帯胃袋~(ネコ型ロボットに読んでもらいましょう)

そのまんま、持ち運びができる予備の胃袋。おなかいっぱいになったら、おとりかえ。旅が終わり日常にもどったら、旅先でいっぱいになった胃袋を装着。しばらくは食べなくても大丈夫です。賞味期限??の問題があるから、携帯胃袋はできるだけ早く使い切りましょう。

「いや、この店に入ってしまうと、次のあれはあきらめることになる」「これは、今、食べちゃったほうがぜったいおいしい。でも、これ食べたらもう歩くのもつらくなる」「歩けない、、でも、お店に入ったら食べずにがまんできないよね、、」「飲み物ならいいんじゃない?カレーもさ、飲み物らしいし、いけるんじゃない?」

ヒトが人でいられるために必要な血液の9割が胃袋に集中せざる負えない、つまり、脳みそに血液行ってませんね、という危機的状況になると、妄想が広がる。子どもの心を取り戻せるくらいには、広がる。

そうだ。こうやって人類は発明を重ねて、時代を作り上げてきたに違いない。

う~、くるしい、、、

旅の目的。おなかが苦しくなってくるとしゃが写真は撮れません。